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雨の休日、頭の中は鳥だらけ

連休最終日はあいにくの雨模様。お出かけを予定されていた方にはちょっと残念な天気でしたが、明日からの仕事を思えば、家でのんびり過ごすのも悪くありません。
そんな今日は、外には出られない分、頭の中で鳥たちの姿をあれこれ思い描いてみることにします。

写真は、少し前に三田の古民家で撮ったツバメの一枚。
軒先の巣には、どうやら何羽かの雛がいるようで、親鳥が忙しそうに飛び回っていました。

ツバメやスズメのように、人のそばで暮らすことの多い野鳥を見ていると、ふと気づくことがあります。
同じ種類でも、都市部の個体と、山あいの静かな村にいる個体では、人との距離感がずいぶん違うのです。もちろん、街なかの鳥のほうが、圧倒的に“なれなれしい”。

これは、「人って案外安全だ」と鳥たちが学習していくから──だけではありません。
仲間の行動を真似て学ぶうちに集団の中で共有され、さらにそれが何世代も続いていくと、「人を恐れない性質」を持つDNAが生き残りやすくなる。
つまり、学習、文化的継承、そして遺伝までが複雑に絡み合って、あの堂々とした都会のスズメができあがっているわけです。

そんなことを、のんびり考えていられる時間こそ、ゴールデンウィークの贅沢かもしれません。

古民家のツバメ

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