12月に入り、すっかり冬の空気が漂い始めました。紅葉もそろそろ見納め。落ち葉が積もり、朝晩の冷え込みが一段と厳しくなってくると、「もう虫の姿を見かけることはないだろう」と思いがちですが、実はそうでもありません。意外にも、まだ元気に動き回る昆虫たちがいるのです。
その代表格がアキアカネ。秋の象徴ともいえるこの赤とんぼは、夏の間は山の涼しい場所で過ごし、秋が深まると平地に降りてきます。寒さには比較的強く、暖かい日差しがあれば12月に入っても飛び回る姿を見かけることができます。ただ、さすがに動きは夏場ほど活発ではなく、のんびりとした飛び方になり、地面や草の上でじっと日向ぼっこをしていることも。
もうひとつ、この時期にまだ活動を続けているのがハナアブの仲間。見た目はハチに似ていますが、刺すことはなく、花の蜜を求めて飛び回る大人しい昆虫です。気温が低くなると、陽が差し込む場所に集まり、花の周りでゆっくりとホバリングする姿を見かけることができます。暖かい日には思いのほか活発に飛び回ることもあり、「こんな寒いのに大丈夫?」と心配になるほど。
12月に入ってもまだ頑張る昆虫たち。冬の訪れとともに静かに消えていくその姿には、どこか儚さを感じます。紅葉が終わるこの週末、落ち葉の積もる道を歩きながら、最後
まで生き抜こうとする小さな命に目を向けてみるのもいいかもしれません。