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カナヘビのルーツ考察


メイン画像は、先日撮ったカナヘビです。少し珍しい黄味がかったボディの個体です。カナヘビは、正式にはニホンカナヘビという、日本の固有種のトカゲです。名前の由来は「可愛らしい蛇ちゃん」という意味でカナヘビという名になったと言われています。昔から日本人には可愛い生き物として認識されてましたということです。

では、カナヘビ以外の蛇、言うなれば「憎たらしい蛇」の起源はというと、遠く旧約聖書の時代まで遡ります。創世記のアダムとイブの物語で、蛇がイブをそそのかして林檎を食べさせたことで、蛇は神から「地を這うもの」とされてしまうのは有名な話です。それが正しければ(聖書が間違っているわけありません)、それまでの蛇には足があったということになります。

そうです、実は「イブそそのかし事件」に加担しなかった蛇一族の子孫がカナヘビなんです。ですから、極東の日本だけで細々と固有種として生きながらえているわけです。カナヘビの一番の天敵は何かというと、シマヘビやヤマカガシなどの蛇です。きっと、うまく自分たちだけ、足がなくならないように振るまったことへの一種の報復でしょう。色々妄想することはありますが、これはかなり結構有望な説じゃないかと思います。

ニホンカナヘビの他に日本にはニホントカゲ(サブ画像1つ目)がいます。より親しみのあるトカゲのカナヘビにトカゲのを使わなかったのも、前述の説を裏付ける証拠と言えるでしょう。サブ画像2つ目のヤモリはどう見ても可愛い≒カナとはつけないです。爬虫類マニア以外の人であれば、番犬レベルの「家守」のネーミングにとどまるのは納得できるところです。

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