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長い触覚の寄生蜂キンケハラナガツチバチ

写真はキンケハラナガツチバチという蜂の仲間です。オスは、エッヘンと言いたくなるような立派な触覚が特徴です。2つ目の写真はメスですが、触覚はオスほど長くありません。メスは土蜂という名の通り地面を掘って子育て用の巣を作る役目があるため、穴掘り作業に邪魔な触覚が長くないのだと考えられています。子育て分担が常識になりつつある今時には合わないライフスタイルではあります。

ともあれ、メスは、コガネムシの幼虫を捕まえてきて、それを土に中に埋めて産卵します。蜂の幼虫はコガネムシの幼虫を餌にして成長し、成虫になると写真のように花の蜜を吸って暮らします。蜂と言われる多くの種が寄生蜂で、ほぼこんな感じの生き方です。さらに進化すると、アシナガバチやスズメバチのように社会性を持つようになりますが、やっていることは基本的に同じようなことです。

キンケハラナガツチバチ
キンケハラナガツチバチ
キンケハラナガツチバチ
キンケハラナガツチバチ

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