一般的にトンボは、夏から秋に現れると思いませんか。真夏にはどこにでも見られるシオカラトンボや、秋に山から下りてくる赤とんぼの仲間のイメージが強いです。でも、うまく棲み分けで春限定のトンボたちもいます。
1つ目の写真は、タベサナエ。ヤゴ(幼虫)で2年ほど生活するらしいですが、成虫として現れるのは最後のシーズンの春だけです。6月頃にはもう姿をみることはありません。
2つ目のシオヤトンボは、一番馴染みのあるシオカラトンボにも似てなくもありませんが、比べるとかなりずんぐりむっくりです。こちらも梅雨時期くらいに姿を消します。ずっとシオカラトンボがいるように思っていますが、実は初夏にチェンジしているのです。
ちなみにこの個体は未成熟のオスです。黄色い色で生まれてオスは日齢を重ねて塩を吹いた独特の姿になり、メスはほぼ黄色いままで一生を過ごします。