鳥大好きな学者さんのエッセイ
タイトルとは裏腹に本当は、鳥大好きな学者さんのお話です。
印象に残ったのは、少しふざけたくらいの比喩や、柔らかい語り口で書かれていますが、鳥類を通じて自然環境のバランスを人間が取ることの難しさについて語られていることです。外来種=NG、自然保護=良いこと、というような単純な構図では収まるものではないのですね。
ともあれ、内容は、面白く書かれてますので、気軽に読める1冊です。
『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』
著者:川上 和人
出版社:新潮社
221ページ