鳥虫GIGA

野鳥と昆虫のショートコラム

メジロ

目白は鶯にあらず

メジロは、花の蜜を吸ったり、木の実を食べる鳥です。花の少ない冬の時期には、木に残った柿は貴重な食糧源です。もっと、冬が進むと草むらに行って、草の茎を割って虫を食べて食いつなぎます。そうこうしているうちに、梅が咲く頃、梅園にやってきて花の蜜を吸う生活に戻り、梅から桜というように花の旬に合わせて移動します。

この姿からメジロが梅の花の蜜を吸う姿をウグイスだと思っておられる方が多いようです。確かにお目目ぱっちりの緑色の小鳥が白梅や紅梅に戯れている姿は美しく、ちょうどそこに「ホーホケキョ」の名調子の囀りが加わると最高と言いたいところですが、それはウグイスではなくメジロです。

ウグイスも、ちょうど梅の花が開花する頃から鳴き始めます。しかし、花の蜜より虫を主食にする鳥ですで、歌声こそ美しいですが、木の陰に隠れて姿を見せることは、ほとんどありません。春から夏にかけて例の声で囀り、他の季節は「ジッ、ジッ」というだけで全く存在感を消してしまいます。そしてこの地味なウグイスの羽根色こそ、本当の鶯色です。

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テーマの著者 Anders Norén